わからないことがわからない!
わからないことがわからない
某有名なベンチャーでプログラマーとして働かせて頂いたことがあります。その時、よく陥って悩んでたことがあります。それが、わからないことがわからないっていう状態です。わからないことがわからないから何を質問して良いのかわからず、また質問してもわからないっていう状態になってました。
ベンチャーで働くということ
そもそもベンチャーで働くのは大手やアルバイトと違います。常に能動的でないといけないのです。大企業やガチガチの日本企業などは仕事を用意してくれてます。その仕事をうまくこなせるように社内でシステムが出来上がっているのです。要は誰であってもある程度結果は出せるようになってるんです。
それと違ってベンチャーは自分で仕事を見つけないといけないです。目指すところはわかるけど、細かい道順までは教えてくれないんですよね。だから、それが教えなくても見えるような優秀な人材をよく求めてます。
つまり、積極的な姿勢でいないと成長できません。しかし、日本人はなかなかできてないんですよね。まぁ、日本教育は受け身の姿勢を助長するようなやり方でやってますからね。だから、仕事においても受動的な姿勢の人が多いです。
わからないことがわからない
ベンチャーで受動的姿勢だと仕事ができません。大手企業のようにしっかり研修するわけではありませんし、やることを細かく決めてくれるわけではありません。つまり、自分で切り開いて行くしかないんです。なので、僕も渡された課題をこなすべくわからないことは積極的に質問しに行ってました。
でも思ったんですよね。質問して答えをもらっても、全く解決してないってことに。教えてもらっても進まないんですよ(笑)。ようは何を教えてもらえれば前に進めるのかをわかってないわけです。質問する力のなさを痛感しました。
サッカー少年に例えてみると、、、
公園でサッカーボールを持った少年があなたに聞いてきました。
「どうやったらボールを遠くまで飛ばせるんですか?」
こんなこと言ってきた時、なんて答えますか?
大抵の人は「強くボールの下を蹴れば飛ぶよ」とか答えるのではないかと思うんですけど、そんなこと聞いても少年はぽかんとしたままですよね。
なんで飛ばないかわかるためには飛ばない理由を知る必要があって、そのためにはボールの蹴り方であったり、ボールへのアプローチの仕方などを理解しないといけないんです。
そもそもその少年が、5号球で蹴っていたらどうでしょう。蹴り方以前にボールの種類も教えてあげないといけないですね。
また彼のイメージによっても変わります。走りながらなのか、フリーキックなのか、パントキックなのかがわからないと教える側もなかなか上手く伝えきれません。
つまり、サッカー少年がボールを飛ばすことによってなんらかの目的を達成したいから、ボールの飛ばし方を聞きにきたわけです。ただ、達成したい目的がわからずに手段について聞かれても、教える側は困ります。ジェラードのように強烈なミドルシュートを叩き込みたいの?ベッカムのように華麗なフリーキックを蹴りたいの?シャビ・アロンソみたいに正確なロングキックが蹴りたいの?エデルソンみたいにパントキックを飛ばしたいの?みたいに、ただボールが飛ばせても達成できる目的によって上記のように変わるからですね。
どれもボールを飛ばす=蹴る技術がいるわけですが、教える側のアプローチが変わりますね。ミドルシュートが打ちたいのであれば、闇雲に蹴るよりはゴールに蹴りこむ方が有効的ですし、フリーキックは止まったボール、ロングキックは動いているボールを蹴るので多少違いがありますよね。まあ、大事なのはサッカー少年が何の目的を達成したいのか理解していることがすごい大事なんですよね。
要はどうすれば、、、
わからないことがわからないときは自分がどこを目指すために現状何をしているのか理解することが大切です。自分は何を達成するために今これをやっていて、そこでこういう問題が発生したから、これを解決するためにわかる人に聞こう!っといった具合です。
- 目的の明確化
- 手段の明確化
この二つができている前提で、
- 問題を発見する
- 課題を抽出する
- 課題を解決するための仮説を立てる
- 仮説を検証
この4つを回せば良いと思います。
インターンでベンチャーで学んだ大事なことの一つです。今の学生や新卒の人たちはなかなかこういうマインドで仕事はしてないと思うので、もしこういった状況に陥った時に少しでもお役に立てればと思います!